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10 2009年クリスマスに

 みなさま、こんにちは。

 教会でツアーを組んで徳島県鳴門市の「大塚国際美術館」を訪ねました。カレーやドリンクなどで知られる大塚製薬の社長(故人)が莫大な私財を注ぎ込んだとのことですが、それは山肌にめり込むようにしてそそり立つ巨大でユニークな建物でした。そしてそこには、専門家たちによってえりすぐられた世界の名画千点余が、陶板(タイル)に原寸大で精密に複写印刷されて、時代別、テーマ別に展示され、またミケランジェロが『天地創造』を描いたシスティーナ礼拝堂内部や、ジョットーによるスクロヴェーニ礼拝堂内部などが、現物大で再現されています。私たちは美術家の町田俊之氏に同行と解説を依頼し、二日間にわたってそれらを見て歩きましたが、まったく時間が足りないほどでした。また、どのみちコピーではないのかという、行く前の不安はみごとに打ち砕かれ、ただ驚嘆と感動の連続であり、その上、夜は阿波踊りを見、最後は鳴門の渦潮を見るという、盛りだくさんの楽しいツアーになりました。

「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決してやみの中を歩むことがなく、いのちの光を持つのです。」
(新約聖書『ヨハネの福音書』8章12節)

 さてそこで私が改めて驚いたことは、聖書やキリストを題材にした絵が圧倒的に多かったことです。他に肩をならべうる人物は皆無で、ただキリストだけが群を抜いていて、「大塚さんはキリスト信者だったのですか」という質問が出るほどでした。しかしそうではなく、世界中の貴重ですぐれた作品を集めてみると、結果としてキリストの絵が多かったということなのでした。
 キリストほど世界の歴史に大きな影響を与えた人はいないという事実を、この美術館が期せずして証しすることになったと言ってよいでしょう。キリストは美術だけでなく、音楽も文学も思想も、法律や人権や平和、福祉、国際援助、終末医療などなど、あらゆる分野の世界標準となっています。世界はキリストの感化を抜きにしては成り立たなかったと言っても決して言い過ぎではなく、また、今さらこれらを除外して世界の仕組みを新たに作り直すということができないほど、その影響はこんにちの世界に深く浸透しているのです。世界各国にはそれぞれの文化があり思想がありますが、どの国であれ、キリストの影響と恩恵を受けていない国はありません。

 ご承知のようにクリスマスは、このキリストが自らを低くして生れたことを記念するときです。世界に大きな影響を与えたキリストが、十字架で死ぬために生まれたということは、私たちの頭で考え出すことのできない、不思議で逆説的なできごとです。
 キリストは言われます、「わたしは世の光です」。

クリスマスの真の祝福が、みなさまのうえに豊かにありますよう。

川越聖書教会 牧師 岸本 紘

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