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04 2007年のクリスマスに

bokushi04.jpg みなさま、こんにちは。

 キリストの降誕を祝うクリスマス12月25日が近づいてきました。ユダヤの寒村ベツレヘムの馬小屋にひとりの赤ん坊が生まれたことは、心温まる物語としてこんにちだれもが知っているでしょう。しかしキリストはいったいいつ生まれたのか、そしてそれは事実なのでしょうか。
 12月25日という日付は、実は聖書に書いてあるわけではありません。キリスト教が広まるにつれ、西暦3-4世紀になると、冬至に行われていた異教の祭りをキリストの誕生日として祝うようになっていったのです。ですからこの日が正確な誕生の日付ということではありません。
 聖書には、イエス・キリストが生まれたのは「ユダヤ王ヘロデ」「ローマ皇帝アウグストゥス」の時代であると記されています。さて、それらをもとに中世ヨーロッパのある修道院長が計算をし、「西暦紀元」を定めました。A D すなわち Anno Domini = 主の年です。これに従うと今年はAD 2007年になります。またその後、キリストの誕生以前を「紀元前」と呼ぶようにもなりました。B C すなわち Before Christ = キリスト以前です。しかし残念なことに修道院長は4-6年の計算間違いをしていました。そのために、キリストは正確には6-4BC(キリスト以前6-4年)に生まれたのだという、奇妙なことになってしまったのです。

「神はイエス・キリストによって、平和を宣べ伝え...。
このイエス・キリストはすべての人の主です。」
(新約聖書『使徒の働き』10章36節)

 しかしある人々は、その年代決定さえも内部関係者の書いた聖書によっているので信用できない、いやキリストが実在したかどうかもわからないと考えるかもしれません。けれども聖書のほかにもスエトニウス、タキトゥス、プリニウス、ヨセフスなどなど、キリスト教徒以外の同時代の文献(日本語訳は文庫本で簡単に入手できる)や、碑文などの考古学資料が豊富に残っているので、キリストの実在には余地はないのです。
 キリストがベツレヘムに生まれた時、それを知り、旧約聖書の約束どおりだと理解したのはほんのわずかな人々でしたが、他方、十字架にかかったこと、そして三日目に復活したことは、弟子たちの宣教によって直ちに当時のローマ帝国全域に広まっていきました。人々がキリストを信じた第一は十字架と復活によるのであり、それ抜きにまず降誕を祝うということはなかったのです。ですから今日でも先ずキリストの十字架と復活を理解しないならば、クリスマスは単なるメルヘンにおわってしまうでしょう。
 このようにして誕生、死、復活をとげたイエス・キリストは、人類の歴史上、最大の影響を人々に与え続けることになりました。聖書を読むとき、キリストの人柄はだれにもはっきりと分かり、キリストは生き生きと私たちに迫り、私たちを魅了します。だれひとりキリストをきらう人はなく、みなひとしくこの人にひきつけられるのです。そして世界の最上の音楽、美術、文学、建築はキリストを題材とし、またこのキリストにささげられてきたのでした。このような人物を他に考えることができるでしょうか。文化、教育、福祉、医療、道徳、科学など、ありとあらゆる分野にキリストの愛と赦しのしるしがくっきりと残されているのを、私たちは無視することはできません。そして復活した主キリストは今でも私たちひとりひとりを愛し、その十字架の犠牲に免じて私たちの罪を赦し、その復活を根拠に私たちを真の救いへと導きます。
 ことしのクリスマスが、私たちそれぞれにとって格別に意味深いものとなりますよう。

みなさまの上に神の平和と愛を祈りつつ。

川越聖書教会 牧師 岸本 紘  

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